戦時公文書

(その1)ヒマの種子を供出させる文書

昭和十九年八月一日
                          大政翼賛会大宜味村支部
                                        支部長 山城 東榮
各區長
各日婦班長 殿
              蓖麻種子供出方ニ関スル件
時局ハ益々緊迫重大化シ敵ハ我ガ郷土沖縄ニ今
ヤ迫ラントス帝国ノ隆賛今ヨリ重大ナルハナシ一億
國民ノ總力ヲ挙ゲテ戰力増強ノ一点ニ結集シ
敵撃滅ヲ圖ルハ勿論ナルモ戰局ノ現段階ヨリ観ル
時飛(行)機船舶ノ増産及之ニ使用スル潤滑油ノ
増産ハ絶対的必要トスル秋ナリ時局ノ重大性ニ鑑
ミ貴職並ニ日婦班長連絡ノ下ニ八月十日迄ニ蓖
麻種子集荷供出相成度此段及通知候也
                            記
一、供出日時 八月十日
一、集荷場所 大宜味村役場

[意訳]
時局はいよいよ緊迫して、敵は我が沖縄に迫ってきている。帝国の運命も今をもって重大な時はない。国民がこぞって戦力の増強という一点に集中して、敵を撃滅することは当然のことである。しかし、戦局を見るとどうしても飛行機や船舶の増産とそれに使う潤滑油の増産は絶対的に必要である。そのような時局に理解を示し、区長初め婦人会班長は、八月十日までにヒマの種子を供出するよう通知する。

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